Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

『宝くじは愚か者への税金』か

 のページ(http://www.tachibana-akira.com/2011/07/2821)では『宝くじは愚か者への税金』であると述べられている。理由は、期待値があまりにも低い事と、国が主催している事。掛金ーテラ銭…つまり参加者が賭けた金額に対して、還元される金額…の割合は競馬が75%、パチンコは95%と言われているが、、、宝くじに至っては、たったの48%ほどだ。これは確かに低すぎる。

のめり込むあまり借金したり、身を崩すものも多いギャンブルである競馬・パチンコだが、数字だけ見ると、それらは宝くじよりは二倍近く親切なギャンブルという事になる。
言い換えれば、パチンコ・競馬よりも倍くらい悪質な賭け事が、国家的に行われている、とも言える。電車内広告やテレビCMなど、宝くじ購入を促す宣伝は多いが、あれは『国にできるだけだくさん、1口155円の寄付を寄越してくださいねー』というCMをやっている事と等しい。

これ故、宝くじは、
・あまりに控除率が悪い=控除率を計算するとバカらしくてやってられない=控除率の計算もできない愚か者が夢中になる=愚か者への税金
となる訳だ。おまけに、仮に当選したとしても、慣れない大金に破滅する人までいるというので、上記ページでは批判的に取り上げられている。

それはともかく、『確率の計算ができないから』愚か者だというのなら、世の中は愚か者ばかりになる。

例えば、国民年金。一説によると、僕のような20代の日本人は将来、今年金の給付を受けている世代の1/6程しかもらえないという。その見通しはあまりに悲観的であるにしても、社保庁の体たらくや、政府の節操の無さを見るにつけ、今後数十年間にわたって支払った額の元本が保証されると頭から信じているのはよほど脳天気な人たちだ。
20代の国民年金納付率は50%を切ると言われているが、これは悲観すべきニュースだろうか。若者目線で見れば、ようやく愚か者が50%を下回った状況だと言っても過言ではないと思う。宝くじが愚か者への税金だとしたら、国民年金はさしずめお人好しへの税金とでも言うのだろうか。

また、株やFXも同じようなものだ。不動産投資も似たようなもの。かつてこれらの職業は千三つ屋(1000に3つの投資がうまくいく)と言われたものだが、今や有名芸能人やタレントが証券会社のテレビCMに引っ張りだこで、ライブドア事件や株長者の報道によりどんどん投資を煽っている。これだって、控除率がいくらか、なんて誰も計算できない。アレほど鉄板だった東京電力の株価が数分の一になるのを目の当たりにして、株はやはりギャンブルだと気づかなかった人は居ないだろう。

とはいえ、宝くじは効率的に金を徴収する手段である事に代わりない。その証拠に、様々な法で厳しく規制されている。

これを逆手に取って、世代間格差の解消のため、または地方自治体の活性化のために、愚か者の財布をもっと有効活用できないかなあ。例えば、地方自治体が宝くじを独自に主催するとか、企業が主催するとか。年齢制限を設けたり、若年層の購入には特典をつけたりしてもいいかも。株みたいに優待扱いを付与するのもおもしろそうだ。地方宝くじなら、何枚購入で地酒がもらえるとか、往復交通費支給されるとか。
こういうの楽しそうだが、どうなんだろう?