Thee Rang 跡地

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携帯メールよ安らかに

 っきり、携帯電話でメールしなくなってしまった。さっき友人からメールアドレス変更メールがはいってきて気づいたのだが、ひっさしぶりに親以外の友人からメールが来たなあと驚いた。
なんでメールしなくなったかというと、ひとえにTwitterFacebookSNSが僕の生活に浸透してきて、必要な連絡やどうでもいい事は全部そっちで済ますようになったからだ。友人と約束して食事をするときもFacebookなんかでさっくり連絡とったりするし、TwitterのDMとかならWebですぐ見れるのでPCでも携帯でも対応できるし、便利なことこの上ない。
最近はSMSをグループ間でやり取りするBelugaのようなアプリも登場してきて、もはや友人間の連絡はこっちのほうが便利になってしまった。なにせ、携帯メール間隔で自分の居場所や写真などがポイポイ友人グループに投稿できる。

携帯メールの時代が終わる
この十数年、日本人の電脳化に多大な貢献をしてきた携帯メールは、まもなく大幅に縮小、もしくは消滅していくだろう。具体的に言えばdocomo.ne.jp 、 ezweb.ne.jp、 softbank.jp の3つのドメインでやり取りされる、e-mailだ。
実はそんなに古くない
思えばこういったe-mailが使われだしたのは、11〜12年ほど前だったか。そう考えるとあまり古いテクノロジーでもないなあ。僕らはポケベルからPHS、携帯電話、とめまぐるしいパラダイムシフトを何度か経験してきた。しばらく携帯電話が皆の手に馴染んでいた。
これら携帯メールは日本独自のもので、海外には存在していなかった。代わりにSMSと呼ばれる、電話番号を指定してメッセージを送る昨日が使われていた。
日本でもSMSは昔からあった(ショートメールとかCメールとかって呼ばれてるやつ)のだが、こちらはあまり便利に使われることはなかった様だ。文字数が限られるからだ。

ちなみに、このSMSの限られた文字数を逆手にとってTwitterが誕生したというのは有名な話だ。

実際、めちゃ不便
スマートフォンがここまで普及してしまった昨今、これら携帯メールはもはやその役割を終えたと言っていいのではないだろうか。よくよく考えてみると、この携帯メールというやつは、メール保存数制限はあるわ、IMAP(サーバー側でのフォルダ分け対応)できないわ、携帯を変えたら全部消えるわ、まったくろくでもない。docomoなどは、250文字制限なるものも存在した。
モンスター企業による情報インフラクラウド化
翻って今や普通にスマフォでgmailhotmail、その他もろもろのフリーメールが使えてしまう時代なので、携帯を変えようがメールはそのままだし、保存数制限など無いし、PCからでも同じメールが参照できるし、サーバー側でフォルダ分けしてくれるし、いくつもアドレスを所有できる。この点だけでも、いわゆる『ガラケー』は、スマートフォンよりはるかに利便性において劣るのではないだろうか。(ガラケーでもgmailが使える機種ももちろんあるんだろうが。)
そもそも、スマートフォンがでる前までも、機能としてWebのFree Mailが使えるガラケーがあっても良さそうだったが、確かそんなもの無かったと思う。既存のメールシステム、既存のWebブラウザ、既存のフォト機能・・これら全てにこだわり、ブラッシュアップしてきたは良かったが、今や死滅の危機を迎えつつあるといっていい。個人的な思い出だが、auの携帯のブラウザは本当にひどいものだった。

…兎にも角にも、もう携帯メールは先が無いと考えている。
しかし好奇心旺盛な十代、二十代を長く楽しませてくれたこれら携帯メールには、感謝の気持ちをもってその死を見守りたいという思いがする。使える間は頑張って使う。長い間お世話になりました、どうもありがとうございました。