いつから秋
今年の夏は暑かったが、最近めっきり涼しくなった。朝家を出ると、日は照っていても風は涼やかで、歩いていてとても気持ちがいい。湿度は相変わらず高いので汗は出るのだが、そのうち空気も乾燥してくると、めっきり秋の色が濃くなる事だろう。
今年は震災や原発事故、台風で打ちのめされた年だった。政治も不安定、経済も停滞気味と、国難と呼ぶにふさわしい年だったが、季節は変わらず巡るようで安心する。四季が豊かに巡る国だからこそ、前を向いて進んでいけるのがこの国の強さだと思う。
基礎的な理科の知識
こういう季節の変わり目には、いつもいつもどうしてこんなに環境が変わるのだろうと不思議に思う。こういった不思議は小・中学生くらいの理科であらかた解消するものなのだが、理屈ではわかっていても、そのとおりに世の中が動いていると認識するには、やや想像力を必要とする部分がある。社会で活躍しているあなた、大学で勉学に励んでいるあなた、果たして夏から秋に変わるというあたりまえの事について、どれだけ当たり前に知ってるだろう。例えば見知らぬ子供から、以下の質問を投げかけられたときに、さらさらと空で答えられるだろうか？
白字で解答をつけておくので、記憶力/思考力ダメしに是非ぶつぶつと答えて行って欲しい。
- なんで涼しくなるの？
- 誰が夏と秋を決めたの？
- 夏と秋の名前の由来は何？
- なんで日が短くなる？
- 夏至ってなに？
解答編
- なんで涼しくなるの？
- 地軸は公転面に対して23.4度傾いていて、夏は太陽を多く浴びるようになる。これにより、太陽から受けるエネルギーの量が多ければ暑くなる。秋になるについれ、太陽にさらされる時間が短くなり、徐々に涼しくなっていく。たまに、太陽からの距離が離れるから涼しくなると勘違いしている人が居るが、厳密に言うと太陽からの距離は夏より秋のほうが近い。
- 秋はいつからスタートするの？
- 夏と秋の名前の由来は何？
- 夏は、『あつ』や『ねつ』が転じたとする説がある。秋は、空が澄んで明らかになる『明き』や、紅葉などの『紅』が転じたとする説がある。いずれもはっきりとしない。
- なんで日が短くなる？
- 地軸の傾きにより太陽の見かけ上の通り道である黄道が徐々に下に下がってきて、太陽のでる時間が短くなる為。もしも地軸が公転面に対して垂直であれば、日の長短も季節もなくなる。
- 夏至ってなに？
- 黄経が90度になる6月22日ごろ。ちなみに、一年のうちにもっとも日が長くなる日では無い。
