Thee Rang 跡地

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セグウェイ欲しい

 年近く前に、アメリカで超画期的な乗り物が、『ジンジャー』というコードネームで開発されているという報道があった。その頃ネット上では、一体どんな発明なのかものすごいドキドキワクワクしながら盛り上がっていたのだが、出てきたのがものすごい貧相な見た目だったので、すごいガッカリ感が漂ったのだった。

今ではセグウェイとして知られている↑の乗り物だが、いまいち普及には程遠いポジションにいる感がある。その原因はいくつか挙げられるが、主に言われるのは値段が高すぎる(60万〜100万位する)という事と、セールスターゲットを絞り切れないという事、SPECが中途半端な事、法整備の遅れで公道を走れない国があるという事(日本です)が挙げられる。
また、身体の傾きで感覚的に前後左右へ動く、というのがすごく楽しそうではあるんだが、イマイチ言葉では分からない…というのもあり、訴求力に欠けるとも言えた。新しすぎて伝わってこないのだ。
余談だが、セグウェイ社のオーナのヘセルデン氏は、ヨークシャーの自宅近くでx2というモデルを自ら運転している時に、道を踏み外し9m滑落し川に転落、死亡した。

ブッシュ大統領のプッシュ
この『セグウェイ』は、やたらトップマーケティングが派手だった。時のアメリカ大統領、ジョージ・W・ブッシュはこれを自分の父親や、日本の総理大臣の小泉純一郎に贈っている。(そのブッシュ本人は、乗ろうとして危うくコケそうになった所をマスコミにもろに撮られて、マイナスイメージがついてしまったという事件まであった。)
小泉純一郎も、首相官邸の敷地内でこのセグウェイに乗って嬉しそうに走り回っている所を報道された事があり羨ましく思った。きっとあの報道を見たブッシュ大統領は、さぞかしご満悦だった事だろう。あのセグウェイ、今はどこで何してるんだろうなあ。
用途はいろいろ
とはいえこのセグウェイ、適度に遅い速度が幸いして、よく警備に使われるそうだ。
僕は先月、成田空港の警備員がこれに乗ってウロウロしているのを見たが、運転中は視点が数十センチ上昇するので、周囲を見渡しやすくもなるし、目立つようになるので犯罪の抑止力になるという効果があると言われている。速度も遅いとはいえ時速20Kmは出るので、並の体力の人間なら、走って逃げられても障害物が無ければ逃げ切れるとも思えない。いざとなればセグウェイを乗り捨てて走って追いかければいいだけなので、特に支障は無いだろう。
また、ポシェットやポケットを搭載する事により、AEDや治療道具、詳細な案内地図やナビゲーションなど、通常持ち歩くことはできないような装備を携行する事ができる。これは素晴らしい事だ。海外では、公道上で警察官がパトロールにも使用するという。日本でもすりゃいいのになあ。

また、ゴルフ用途に特化したゴルフモデルというのもある。これは、セグウェイのx2というモデルにキャディーバッグが搭載できるようになった特殊モデルで、プレーヤーは、フェアウェイだろうがラフだろうが、どこでもセグウェイを乗り入れ、ボールのすぐそばまで走行してから打つ事ができるようになる。これはほんまに一度はやってみたい。日本にも導入しているゴルフクラブがある(「佐用ゴルフ倶楽部」や「浜松シーサイドゴルフクラブ」、「25那須ゴルフガーデン」など)そうなので、是非ともプレーする機会があってほしいと願っている。

買うには
とりあえずヤフオクを探してみたが、部品や模型しか出てないようだ。んで、eBayを探してみると、結構ある。しかし、(当然)中古で、30万〜60万とかなりお高いお値段がするので、やはり敷居は高いといえよう。たまーに10万円台くらいからも出ているので、それくらいの金ならネタの対価として払えるよー、という人は、是非是非チャレンジして欲しい!円高なので、5,000$とあっても実際は40万円。これなら不可能ではない人もいるだろう。

…ただし、公道で走れない日本で持つ意味はあるのかどうか謎。法律上はブレーキやウィンカー、ナンバープレートをつければ走行できるようになるらしいが、セグウェイにブレーキをつけると逆に転倒の危険があるという事で、事実上不可能なのが実態らしい。
確かに、ソフトウェア制御?ジャイロ?で加速とブレーキをコントロールするってのは、物理的なブレーキがあるのに比べて安全性は劣るといえるのだろうが(実際、ソフトウェアの不具合による転倒のため、全機種がリコールとなった事がある)、一定の安全基準を設けて許可してくれれば、もうすこし日本でも普及するというもんだろう。
金持ちが多い丘陵地帯などでは、リテール販売でもかなりの需要が見込めると思うのだが、、、どうだろう?