Thee Rang 跡地

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旬を食え

 凍技術や輸送技術、養殖技術、加工技術の発達は、人々の食生活に大きな影響を及ぼした。飛躍的に向上した利便性とは裏腹に、旬という感覚が薄れてきていると感じる。

例えばクリスマスケーキが最盛の12月末、ケーキにはうまそうないちごがふんだんに使われていてたまらない。しかし、いちごの旬は春であって、クリスマスなぞ何の関係もない。

身近な旬
なんといっても、日本人で旬といえば、まっさきに思い浮かぶのは魚介類。

鯖も秋鯖と言われるが、春の鯖も脂がのってうまい。鮭は秋。秋刀魚はおそらく秋の味覚でも松茸と並んで最も有名なもののひとつだと思うが、これも秋物とそれ以外では脂ののりが全く違う。また、秋と言えばししゃもも良い。年中食べられるししゃもだが、この時期にはスーパーで見逃さないよう注意したい。
個人的に大好きなほっけは冬なので、寒い日の居酒屋でほっけを熱燗でいくとなんとも言えず幸せを感じることができるだろう。

もちろん寿司も
寿司を好きな人は、必ず旬を意識しそのときそのときのネタを味わう。

世の中には寿司カレンダーという便利なものもあって、今は何がおいしいのかが見て判るようにできているので、近々寿司を食いに行く予定のある方は是非一度ご参照いただきたい。最近(10月)であれば、イクラやマグロなど人気のネタが旬を迎える。せっかく寿司大国ニッポンに住んでいるのにこういった海の幸、天の恵みを食い逃すのはとてももったいない事だ。

春の山菜は最強
もちろん、国土のほとんどを山岳地帯が占める日本は、魚介類だけでなく山菜類も豊富に採れる。これまた非常に細かく山菜の旬というのがあって、一流の料理人はこういった食材の特性を活かした料理を提供してくれる。僕が春頃東北旅行をしたときに、ちょうどその時期の山菜を採って様々な料理にしてくれた宿があったのだが、これがもう得も言われぬ美味で、思い出しただけでもよだれが垂れそうになるほどだった。山菜というのは旬を迎えるとこんなにも美味しいのかと大変驚いた。