Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

人間不信の海外旅行

 が初めて海外旅行に行ったのはアメリカだったが、それまでとにかくアメリカというところは、拳銃も使えるし強盗も多いし、日本人はナメられるのでとても危ない場所、というイメージがあった。実際いってみると(といっても子供だったので危険を感じ取る能力が低かったのだろうが)、明るくて陽気な人が多く、フレンドリーに接してくれる人ばかりだったので、事前のイメージとのギャップを感じたものだ。

とても良い人ばかりだった
その時、僕が日本以外の土地を最初に踏んだのは、サンフランシスコだった。母の友人が居るとかいうので連れて行ってもらったのだが、初めて吸ったアメリカの空気は今でも忘れられるものではない。ツアーバスに乗ってあちこち引っ張りまわされたのだが、見るもの全てが新しかった。
 
売店に売っているものはほとんど見たことないものだった。中華街はとても賑やかで、きれいなブレスレットが安く売られていたのでお願いして買ってもらた。階段をおりた薄暗い地下の中華料理屋に入りツアー客でご飯を食べたのだが、中華料理の味も日本と微妙に違っていた。
海外でよくある旅行者向け犯罪
…っていうのを思い出してWebを色々みていると、在サンフランシスコの日本領事館のページに、興味深い記載があった。日本人がよく遭う犯罪の手口の一覧だった。
 
そうそう、僕の海外旅行のイメージというのは、こういう感じの危険に満ちたものだった。
 

主な犯罪手口の種類
http://www.sf.us.emb-japan.go.jp/jp/m15_01_02.htm


当地での発生の事実はあまり聞かれない手口も含まれていますが、主な犯罪手口には次のようなものがありますので、外国旅行に当たっては御注意ください(アジア、欧米を問わず、多くの国で発生しています。)。

ケチャップ・スリ、アイスクリーム・スリ
コインばらまき
ワイン・ボトル当たり屋
スプレー強盗
首締め強盗(羽交い締め強盗)
ホテルでの強盗、窃盗
昏睡強盗、睡眠薬強盗
いかさま賭博
麻薬の不法所持
夜間到着便を狙ったもの
ニセの空港出迎え
ニセ警官
クレジット・カード詐欺
宝石詐欺
暴力バー、ぼったくりバー

それぞれどういう手口かはリンク先を参照して欲しい。

海外で犯罪に遭う日本人はとてもたくさん居るが、パターンがある程度決まっているので注意を怠らなければどこに行ってもそれほど危険という訳でもない。日本で生活していても通り魔に刺される可能性もあるし、恐喝される危険もある。海外旅行では、旅行者として周囲への警戒が薄くなり、好奇心が増大する為に、日本では問題にもならないような危険にも自分から足を突っ込んでいってしまう事がままある。

安全を守るおまじない
これまで僕が感じたもので、もっとも簡単に自分を守る方法として有効な手段は、『勝手に近づいてくる奴らは一切信用しない』ということ。これさえ守っていれば、上記の犯罪の大抵のものは未然防止ができる。

海外という事で色々困ったりする事はあるし、初めてのことに挑戦してみたいという気持ちもある。しかし、そういった気持につけこんで近づいてくる外国人は、たとえ見た目が子供であれ、サラリーマンであれ、主婦であれ、女性老教師であれ、一切合切疑ってかかる事が正しい。ニコニコしていても、困ったような顔をしていても、関係ない。彼ら/彼女らは、いかにしてあなたからお金や貴重品を手に入れようかを考えに考え、そして場数を踏んで挑んできているのだ。
なにやら馴れ馴れしかったり、日本語がしゃべれたりするような奴らは、自分で自分の事を犯罪者ですと自白しているようなものだと考え、一切相手をせず一目散にその場を離れる事が大切だ。

こっちからはいける!
人を疑うことに慣れていない人は、本当に驚くほど簡単にしてやられる。そうして、彼ら/彼女らは自信を深め、次のターゲットを探しに街へと繰り出すのだった。

もちろん、海外でこちらから話しかけたりお願いしたりするのは悪い事ではない。そういう場合大抵は良い人ばかりで、快く力を貸してくれたり、助けてくれたりするものだ。話しかけた人がたまたま詐欺師や悪人だった…などというのは、よっぽど不運な限り起こりえない偶然といえる。

シンプルで大切な約束
『海外で近づいてくる奴らは全員疑い遠ざける』『困ったときはこちらから話しかける』。周囲で、旅慣れていない人が海外にいくという事があったなら、この2つを徹底的に覚えてもらうのが安全な旅行を楽しむ一助となるだろう。