Thee Rang 跡地

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知的照明システム

 志社大学工学部インテリジェント情報工学科、知的システムデザイン研究室というところが研究している(していた?)知的照明というのを今はじめて知ったが、なかなかおもしろそうだ。

知的照明グループ@知的システムデザイン研究室
http://mikilab.doshisha.ac.jp/dia/research/intellectualization/index.html



【特徴】

  • 自律的な照度コントロール
    • 照明の配線に依存しない任意の点灯パターンを実現するのみならず、各照明器具を任意の光度で点灯することが可能となります。
  • 自律分散制御
    • 全体を統括して制御する要素が存在せず、個々の照明が共通のデータからそれぞれ自律的に動作し学習を行うことにより,任意の場所 に設置された照度センサの照度コントロールを行います。
  • 位置情報を把握していない
    • ビルの設計時や施工時に照明の識別番号などを設定する必要がありません。照明と照度センサの位置関係は制御アルゴリズムにより学習します。

要するに、いくつかのパターン別アルゴリズムに沿って、自動的に照明の方向、照度、色温度を調整するというようなシステムらしい。

照明効果
確かに仕事をしていて、適切でない照明というのはものすごく気になるものだった。太陽光が入りすぎて明るすぎても目が疲れてあまり集中できないし、かといって節電節電で必死だった今年前半には、部屋が暗すぎて困った。最適な照明というのは、間違いなく作業効率やアイデアの創出効率に依存すると見て間違いない。

この知的証明が完備されれば、上記の問題は解決される。明る過ぎにはシステムで太陽光を制御するような仕組みを作ればイイし、暗すぎる時はまぶしすぎない程度の照明になればいい。人感センサーなども組み込むとの事なので、必要な部分にだけ照明が灯されるようにしたら、省エネ課題も解決されるような気がする。(システム制御にある程度電源が必要だが、無駄な照明を広範囲にわたって灯し続けるより高くつく事は無いだろう。)

ニュース自体が古い記事なので、もう実用化されてるとこではされてんのかなー。実証実験のフィードバックはこの論文(http://ci.nii.ac.jp/els/110006864468.pdf?id=ART0008791542&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1320859784&cp=)で触れられていて、省エネ効率の課題などが新たに取り上げられている。

これって、使い方によっては、同じ場所を色々な用途で使いたいときにも役に立ちそう。たとえば、オフィススペースをパーティールームにしたいって時とか、ミーティングルームを休憩室とか控え室に使いたいって時とか、ミーティングの目的によって照明少し変えたりだとか。金曜夕方から、ちょっとテンション上がる感じの照明になるってのもおもしろいかもしれない。逆に、月曜朝は少しけだるい感じになる、とか。

集中できる明るさ
うちの家のリビングの照明器具は、ふつうの丸い電球?のほかに、LEDと間接照明機能があって、自由に明るさ調整ができる。最近気づいたのだが、こういうBlogやモノを書くときは、明るい普通の照明より、間接照明や間接照明+LEDの組み合わせのほうが、はるかに捗る。これは、余計な神経が刺激されず、ほどよく落ち着いた心地で文章をかけるからなのだろう。

大学の頃、オシャレな友人は間接照明を自作していて見事だった。暗いから自分の家ではつかわねーなぁと思ったものだが、今考えるとどうせ自分の家でもたいした勉強や仕事はしてなかったので、落ち着いてくつろぐ空間として間接照明をメインに据えるのは全然ありな選択だったかもしれない。六畳の空間なんて、明るくてらしても狭さが際立って仕方がなかっただろうに。

なんか最近集中できねぇなあ〜って人は、照明についてちょっとぐぐってみて、少し金をかけて変えてやるだけで、劇的な改善が見込める。かもしれない。