Thee Rang 跡地

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単純な詭弁

 のところ、数冊パラパラと本を読んでみたが、その中の一冊の本が結構おもしろかった。詭弁に関する結構有名(らしい)な本で【詭弁論理学】というのだが、その中になかなかよくできた問題があったので出題。

 とある観光地に、個室が12個あるホテルがあった。ある日そこに13人の客が来たが、オーナーは全員を泊めてあげたい。そこで、一つ目の部屋に1人目と13人目を2人同時に入れ、3人目の人は2番目の部屋に、4人目の人は3番目の部屋に、、、と一つずつずらして順に入れていき、12人目が11番目の部屋に入ったあとで一番目の部屋にいる13人目を12番目の部屋に入れた。こうして、無事13人全員を個室に入れることができた。

 さあ、この話のオカシい所が分かるだろうか?本によると、これを読みながらさらっと突っ込めた人は、冷静な人だと言えると書いていたので、自称クールキャラの皆様におかれましてはさぞかしスマートに突っ込んで頂けたものだと予想。
 詭弁は、小学校とか幼少の頃の「強弁」に端を発するらしいが、社会に入っても毎日触れる理論らしい。昔も今も、人と話をしたりするときにあれ?とか おいおい? とか思ったりするときはたいていどこかに詭弁が生まれているといえる。この本を読んでいると、本当に詭弁というのは日常生活に溶け込んでいるんだなーと思い知らされる。いかに詭弁にだまされてきたか。いかに詭弁に言いくるめられてきたかを、読みながらじわじわと思い出して悔しい思いをしてしまう。しかしてつまり、日常生活レベルで上手く詭弁を振り回したら、意思決定において自分が有利にもなり得るわけだ。この本は、悪用禁止やなー、、、。まあでも、カンの鈍い僕はこの本を読んで、詭弁の使い方はおろか詭弁の見破り方すらもよく理解することは出来なかった。
 あと、この【詭弁論理学】の中で気に入ったセリフは『ゲーテは全てを言った。』(詭弁の本じゃなかったかな?もう一方の【逆説論理学】だったかも、、)。何を言うにしても、『ゲーテはこういう風に言っておりますけども』とか、『ゲーテが言うにはこれこれらしいよ!』とかいうと、急に説得力が増すという話。ニーチェに置き換えてもOKかも*1
 上記クイズの回答は明日のエントリに書いておくので、それまでに分かった方は一人でにやにやするなり、メールを下さるなりチャットで語りかけて下さればお答えいたします。

*1:もし相手がドイツ文学に造詣が深い人間だったら、ゲーテヴォルテールにでも変えておくといい、らしい。笑