Thee Rang 跡地

https://solaponz.hatenadiary.jp/ 跡地

葛根湯の正しい飲み方とその威力

 日、品川のオフィスで仕事をしている時に喉の痛みを感じ、咳が出始めた事があった。同時に寒気がしてきたので明らかに風邪の初期症状と思い、常備薬もないサテライトオフィスだったので、外の薬局へと薬を買いに行った。雨が降っていたので傘を差した。
 品川の港南口を出て少し歩いた、SONYKOKUYOのビルがある近辺はきれいなビルがたくさん出来てオフィス街になっているが、少し路地を入ると古い建物や居酒屋、民家がひっそりと隠れていて実に味がある。このあたりのランチはボリュームがあり安いので、たまに利用する。
 傘をかかげてとぼとぼ歩き、飲み屋街を少しあるいた路地を左折して小さな薬局に入った。ふるぼけた小さな民家の一階を間借りして経営しているような所で、店の入口の脇には他の客が置いているのであろう傘が開かれたままひっくり返っていた。それを避けて傘をたたみ、濡れた路面の映るショーウインドウに立てかけ、狭い入口をひょいとくぐる。
 なんとなーく、風邪の初期症状には葛根湯が一番良いという事は知っていたので気軽に「葛根湯くださーい」とかってそのへんの薬剤師さんに声をかけたら、意図した人とは違う店員が奥から出てきて、つかつかと歩み寄ってきた。白衣を着ているが歳は若く、大学生のようにも見える。茶髪に厚いメイクの、見た目ギャルっぽい薬剤師だった。 
 僕の顔を一瞥した彼女は、「どういう症状ですか?」「どういうタイプがいいですか?液状?顆粒?」「どのメーカーがだしてるのがいいですか?」などと矢継ぎ早に質問してきた。しどろもどろしていると、そのまま葛根湯についてとても親切にレクチャーしてくれた。あまりにも為になったので、今ブログにメモしておく。

  1. 葛根湯はいろんなメーカーから出てるが中身は同じ。
  2. 顆粒タイプと液状タイプは効能は同じ。服用しやすさだけの違い。
  3. 風邪のひき始めのみ効果がある。熱がでちゃったり臥せったりした後は意味がない。
  4. 肩こり軽減の為に飲む人もいる。危険な薬ではない。
  5. 飲む前2時間は飲食禁止。飲んだ後30分も同様。
  6. 飲むときは必ず真水。何が混じっててもダメ。栄養ドリンクでもダメ。茶とかポカリもミルクもダメ。
  7. 理由は、有効成分が異物に混じって吸収されなくなってしまうから。
  8. 飲んだら睡眠をたっぷりとること。

 それ以来、様子がおかしければこの方法を実践しているが今のところ確実に効果があると言える。鼻水が出て悪寒がして…というのを感じたら、かばんに潜ませた葛根湯をすぐ飲むようにした。そうするといつの間にか症状がやわらぎ、尾を引くことがない。今まではなんとなく食後にお茶とかで飲んでいた葛根湯だったが、はっきりいって意味のない飲み方だったのだろうと思うと悔しい!
 これからの季節、ちょっとでも異変を感じた方は、上記を守って葛根湯を服用する事をオススメします。きっとその効力に感動する事まちがいなし!